ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2025.04.21
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、慶應義塾大学 名誉教授の國領二郎(こくりょう・じろう)さんをゲストにお迎えした第4週目の放送が公開されました。
今回は、慶應義塾大学 総合政策学部の現在、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。
現代は、情報が複雑に交錯し、何が本物で何が偽物なのか、何を信じてよいのか判断が難しい時代です。こうした時代において重要になるのが、「それが本物である」とオンライン上で証明するための技術だと、國領先生は語ります。
たとえば、「独身証明書」。マッチングアプリなどでパートナー探しが当たり前となった今、このような証明技術が実用化されれば、より安心してサービスに参加することができるようになります。また、マーケティングの分野でも、たとえば「独身者限定」のキャンペーンなど、認定されたステータスを持つ人だけが参加できるコミュニティ向けの施策が可能になります。
そして國領先生は、こうした技術が、今後さらに複雑化し虚実が入り混じる社会において、サプライチェーンのセキュリティや、安全保障の観点からも必要不可欠になっていくと強調します。
そもそも、慶應義塾大学は「複雑化する社会に対応するために生まれた」と國領先生は語ります。
「慶應義塾の理念である『独立自尊』は、個人のアイデンティティを大切にするという意味があります。しかし、AIが人間の人格を模倣するような存在となりつつある今、時には福澤諭吉が切り拓いた近代日本の道筋そのものを、問い直す局面が訪れているとも感じます。それでも福澤先生ご自身は、弟子たちに“恐れずに前に進め”とおっしゃるのではないでしょうか」 國領先生の深い洞察と、未来を見据えたメッセージ。ぜひお聴き逃しなく。