ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2025.04.07
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、慶應義塾大学 名誉教授の國領二郎(こくりょう・じろう)さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。
今回は、國領先生のご専門について伺いました。
國領先生のご専門は「経営情報システム」。日本では「情報システム」と聞くと、一般的にコンピュータ・サイエンスやIT(情報技術)を思い浮かべがちですが、経営情報システムはそれとは一線を画します。
そのルーツは1960年代のアメリカにありました。当時、多くの企業が巨額の資金を投じて情報システムを導入したものの、期待された成果が得られず失敗に終わるケースが続出。調査の結果、問題の本質はテクノロジーそのものではなく、企業組織にあることが明らかになりました。こうした背景から、ビジネススクールを中心に、単なるITではなく「経営と組織に根ざした情報システム学」の研究が進んでいったのです。
「学生たちには、システムを考える際に“ニーズ”と“シーズ(技術的可能性)”を見極めることの重要性を伝えています。生成AIなどの新技術は可能性に満ちていますが、ニーズからかけ離れたところで使っても成果は出ません」と語る國領先生の経営とテクノロジーの本質に迫る、深いお話をぜひお聴きください。