ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2023.10.16

ラジオ「企業の遺伝子」Vol.446公開されました(ゲスト:三菱地所レジデンス株式会社 唐澤眞二氏・第1週目)


当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、三菱地所レジデンス株式会社の 唐澤眞二さんをゲストにお迎えした第1週目の放送が公開されました。

今回は、三菱地所レジデンスの成り立ちについて伺いました。

三菱地所レジデンスの母体となったのは、丸の内のオフィス街ビルで知られる三菱地所。岩崎弥太郎氏の弟で、兄から事業を引き継いだ彌之助氏が、日本にニューヨークやロンドンのようなビジネスセンターを作り出す事を夢見て、1890年(明治23年)明治政府から陸軍練兵場だった丸の内を128万円で買い取ったことから始まります。

これは当時の東京市の年度予算の3倍という高額な取引であっただけでなく、オフィス街などという概念がなかった時代だったため、周りからは無謀と揶揄されたそうです。その為か新聞記者などにこの土地をどうするつもりかと尋ねられると、彌之助氏は「竹でも植えて虎でも飼うさ」嘯いていたそうです。

そして1923年(大正12)、アメリカ式の高層ビル、丸ビルこと「丸の内ビルヂング」の建築に着手。9階建ての鉄骨鉄筋コンクリート造り。地下1階から地上2階に商店街を配し、各フロアを急行エレベーターでつなぐ、当時の丸の内では最大規模にして最先端のビルを完成させました。

この丸ビルは完成後に東京を襲った関東大震災にも大きな被害を出さず、その後の救護の拠点として多数の被災者を助けることができたと言います。

「当時の最新建築技術を持ったニューヨークの設計技師を呼んだものの、日本の環境に適合するわけではないことを知る体験があり、建築基準法がなかった時代に独自の設計基準を持ち、それが根源的な思想として三菱地所レジデンスにも引き継がれているんです。」と語る唐澤さんのお話を、是非お聴きください。