ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2023.05.29
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、株式会社中川政七商店の13代 中川政七さんをゲストにお迎えした第1週目の放送が公開されました。
今回は、中川政七商店の成り立ちについて伺いました。
日本の工芸を基盤に、生活雑貨の企画・製造・販売や経営再生コンサル、地域活性化のまちづくりなどを行なっている中川政七商店。
その創業は江戸中期1716年、武士の正装である裃に使う奈良晒(ならざらし)という高級麻織り物を扱う問屋業がそのスタートだったそうです。当時は幕府の御用品指定を受けており、井原西鶴の浮世草子「世間胸算用」の中でも、奈良町の旦那宗は羽振りが良いと書かれた程、活況を極めます。
しかし明治維新によって、その最大の顧客層だった武士がいなくなり産業が廃れてしまい、いつしか奈良晒を扱う問屋も中川政七商店一軒だけにな、作り手も激減してしまいます。
しかし11代の中川政七さんが、この伝統の灯を守るべく製造にも乗り出し、織り場を建て職人を雇い、当時としては画期的だった出来高性を導入しながら奈良晒を守ってきました。
さらに12代中川政七さんが、織り物以外の茶碗や棗などの茶道具にも領域を拡大、株式会社化したことで、今の中川政七商店の基盤ができあがります。
大学卒業後2年間IT企業に勤めたのち家業に入った13代中川さん。
「私が会社に入った時はよくわからないルールで会社が運営されていたので、当たり前のことを当たり前にできるように業務改善に取り組みました」と語る中川さんのお話を、是非お聴きください。