ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2023.03.13

ラジオ「企業の遺伝子」Vol.415公開されました(ゲスト:エスビー食品株式会社 中島康介氏・第2週目)

当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、エスビー食品株式会社 中島康介さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。

今回は、エスビー食品の転機ついて伺いました。

今年創業100周年のエスビー食品さん。その転機は皆さんお馴染みの「赤缶」カレー粉の誕生だそうです。最初は業務用のカレー粉を販売し、その後家庭向け瓶入りカレー粉や通称「白缶」と呼ばれる製品で、日本にカレーを定着させてきたエスビー食品さんですが、戦前から戦中にかけて原料であるスパイスの輸入が滞るという事態に見舞われます。

当時カレー業界団体の会長を務めていた山崎峯次郎氏は私財を投げ打って、埼玉の農家さんにクミン、コリアンダー、フェネグリークなどのスパイス栽培の協力を依頼、本来温暖な地で生育するこれらのスパイスを日本で作ることが難しく上手くいかなくても農家さんには補償金を支払い、団体傘下のメーカーに収穫したスパイスを提供、国内のカレーを守り続けました。

そうした経緯を経て戦後、スパイスの輸入も再開され、ようやく十分納得できるカレー粉が完成、「赤缶」カレー粉として販売を開始しました。

「缶のデザインもレシピも1950年の発売当初から変わっていません。七割の市場シェアをいただいているこの商品を変えると、日本のカレーの味が変わってしまうんです。」と語る中島さんのお話を、是非お聴きください。