ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2022.01.24

ラジオ「企業の遺伝子」Vol.356公開されました(ゲスト:チョーヤ梅酒株式会社 金銅重弘氏・第3週目)

当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、チョーヤ梅酒株式会社 代表取締役社長 金銅重弘氏をゲストにお迎えした第3週目の放送が公開されました。

今回は、金銅さんが手がけた海外進出について伺いました。

大学卒業後、大手電機メーカーを経て1983年にチョーヤ梅酒の前身である蝶矢洋酒醸造株式会社に入社した金銅さん。
製造や経理、販売などを一通り体験し、最初に自身の仕事として取り組んだのが商品企画だったそうです。
それまでは商品企画部がなかった会社内に企画部門を作り組織的に商品開発をするというその取り組みに、それまでそれぞれに商品開発をしてきた社員たちが反発。社内はどこの部門も既存メンバーが仕事を抱え込んでおり、創業者の孫といえども活躍の機会が与えられなかった金銅さん。そこで一念発起して海外進出へ挑戦することにします。

まずはヨーロッパ市場に挑みましたが、梅も梅酒もない欧州で、懸命に梅酒を説明して販路を獲得しようとしても、全くうまく行かない状態が続いたそうです。
転機となったのは、ドイツの展示会でお客さんから「これはチョーヤ(というお酒)だね」と言われた事。
梅の説明や梅酒の効能ではなく、ブランドをまず発信し、それに興味を示した方に商品を説明するというスタイルに変えたことで、徐々にお客さんを獲得することが出来たそうです。

そして欧州で最もブランド認知が上がったのはポーランド。(末期を迎えていたものの)海外製品の流入を厳しく制限していた社会主義国家・ポーランドでの展示会で、何故か商品を紹介する機会を得た金銅社長、外国製品が珍しいポーランドで注目を集めて一気に知られるようになったのだとか。

「本来であれば追い返されても不思議ではない時代でしたが、ポーランド産の製品しかない展示会でチョーヤがセールチャンスを得たのは、ほんとに偶然だったんだと思います。」と語る金銅さんのお話を是非お聴きください。