ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2020.12.21

ラジオ「企業の遺伝子」Vol.299放送スタートしました(ゲスト:日本交通株式会社 川鍋一朗氏・第2週目)

当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」、日本交通株式会社丸 川鍋一朗氏をゲストにお迎えした第2週目の放送がスタートしました。

今回は、日本交通の転機について伺いました。

今年創業92年の日本交通は、その長い歴史の中でいくつかの大きな転機を迎えていますが、最初の存亡の危機とも言える出来事が統制経済下にあった1944年に警視庁によって発令された「四社統合命令」だったそうです。
これは小さな会社が群雄割拠していたため統制が取れなくなっていたタクシー業界に対し、「都内のハイヤー・タクシー会社を集約し、一社1000台以上になった会社四社に営業免許を与える」というもの。

創業者の秋蔵氏も必死に仲間に声をかけクルマを集めましたが、どうしてもあと300台足りないという状態で足踏み状態になり、絶体絶命の危機を迎えます。その時、なんと全く面識のなかった東急電鉄の創業者、五島慶太氏にグループ会社の300台を合流してくれるように頼み込んで了解されたことで、秋蔵氏の会社を中心にした11社1個人による新会社として日本交通株式会社が誕生、生き残りを果たしたそうです。

アイデアマンでもあった秋蔵氏、タクシーに無線を配備したり、行灯(アンドン)と呼ばれる社名表示等を車の屋根上に取り付けたりなどの、今では当然となっているものを最初に導入したのですが、最もこだわっていたのはサービスだったそう。「タクシーの中で人間が出来る最高のサービス」を桜にNのマークに託したブランドの約束は今日でも日本交通に引き継がれています。そのための日交学校の設立や覆面調査による定期的なドライバーのサービスチェックなど、徹底してサービス品質の向上に努めているそうです。

「車は買えばいい。でもドライバーには心血注いで誠実に向き合い続けることのみ、他社との差別化が出来るサービスが実現できる。」と語る川鍋さんのお話を、どうぞお聴きください。