ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2026.06.15
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、小湊鐵道株式会社 代表取締役社長 石川晋平(いしかわ・しんぺい)さんと代表取締役副社長 石川卓生(いしかわ・たくお)さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。
今回は、小湊鐵道の今とこれからについて伺います。
千葉県を走るローカル鉄道・小湊鐵道が今、本気で向き合っているのは、人口減少時代にローカル鉄道が果たすべき役割について伺います。
石川社長が語る最大の危機感は、利用者減少そのものではなく、「子どもが減り続けることで地域そのものが成り立たなくなること」。教育、生活インフラ、地域コミュニティ――あらゆるものが縮小していく中で、自分たちに何ができるのか。その問いから生まれたのが、全国でも前例のない大胆な施策でした。
それが「学生専用全線年間パスポート」。39.1kmの全線が乗り放題で、なんと年間1万円。通常なら18万円以上かかる定期券を大幅に見直した挑戦です。しかも沿線在住者だけでなく、東京や神奈川、埼玉などに住む学生でも購入可能。その結果、これまで約250人だった学生定期利用者は700人を超え、大きな反響を呼んでいます。
なぜそこまで思い切った決断ができたのか。その背景には、地域で子育てをする母親たちとの率直な対話がありました。「小湊鐵道は移動手段の選択肢に入っていない」。そんな厳しい声を受け止めながらも、「もし実現したら子どもたちにこの地域で暮らす未来を語れる」という言葉に背中を押されたといいます。利益だけでは測れない価値を追いかける経営判断に、小湊鐵道らしさが表れています。
一方で、大人たちを夢中にさせる企画も話題です。夜の列車を舞台にした「夜発(よっぱ)ビール列車」。生ビールやハイボール、千葉の地酒が飲み放題。地元食材を使った特製のおつまみ弁当付き。さらに折り返し駅では花火まで楽しめるというユニークな企画がSNSで大きな話題となり、今ではチケットが取れない人気イベントに成長しました。
地域の課題に向き合いながら、人が集まる楽しさもつくり出す。小湊鐵道が目指しているのは、単なる移動手段ではなく、人と地域をつなぐ存在なのかもしれません。
100年後も変わらず大切にしたいのは、「近くの人を喜ばせたい」という創業以来の思い。ローカル鉄道の常識を超える挑戦の裏側に、ぜひ耳を傾けてみてください。