ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2026.05.25
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、小湊鐵道株式会社 代表取締役社長 石川晋平(いしかわ・しんぺい)さんと代表取締役副社長 石川卓生(いしかわ・たくお)さんをゲストにお迎えした第4週目の放送が公開されました。
今回は、小湊鐵道の2トップ体制について伺いました。
創業109年。千葉・房総半島を走るローカル鉄道「小湊鐵道」は鉄道、バス、タクシー、ゴルフ場運営まで手がける「チーム小湊」で形成されています。そのトップを担うのは、社長と副社長という肩書きを持ちながら、「給料も同じ」「役割分担もしない」という極めてユニークな経営スタイルでした。重要なことは必ず二人で話し合い、決める。“どちらが上か”ではなく、“どうすれば会社が良くなるか”を軸に動いていると語ります。
しかし、その体制が生まれるまでには大きな転機がありました。先に会社へ入っていた晋平さんは、ある時、親族から「君は社員と向き合っていない」と厳しく指摘されます。自分なりに必死で会社を回してきたという思いがあった一方で、その言葉に向き合ったことで、「本当に現場を見られていただろうか」と考え直すようになったといいます。
そこから白羽の矢が立ったのが、別の上場企業で役員を務めていた卓生さんでした。久しぶりに再会した従兄弟同士が、一緒に会社を立て直す――。まるでドラマのような展開ですが、実際に会社へ入った卓生さんを待っていたのは、想像以上に深刻な現場の空気でした。
新しい高速バス路線の開業当日。表では華やかなテープカットが行われる一方、営業所の現場では「人が足りない」「どうやって回すんだ」と不満が噴き出していたのです。経営陣と現場の温度差。その光景を目の当たりにした卓生さんは、「このままでは事故が起きるかもしれない」と危機感を抱きます。
そこから始まったのは、現場との対話でした。事前に相談する、情報を共有する、オープンに話す――。当たり前のようで、長年できていなかったことを一つずつ積み重ねていったといいます。 ローカル鉄道の経営論にとどまらず、「組織はどう変わるのか」「人と向き合うとは何か」を考えさせられる今回の放送。小湊鐵道が愛され続ける理由が、きっと見えてきます。