ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2026.03.31
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、樋屋製薬株式会社 代表取締役社長 兼COO 坂上聡太(さかのうえ・そうた)さんをゲストにお迎えした第1週目の放送が公開されました。
今回は樋屋製薬の成り立ちについてについて伺いました。
大阪の地で400年以上にわたり、子供たちの健やかな成長を支え続けてきた老舗、樋屋製薬株式会社。その創業は1622年。徳川幕府の時代から続くその歩みは、日本の企業史においても極めて稀有な「生存の記録」です。番組ではまず、意外な屋号の由来から紐解きます。当時、商店には珍しかった銅製の「雨樋」を備えていたことから、地域の人々に親しみを持って「樋屋さん」と呼ばれたことが始まりでした。特徴を尖らせ、人々の記憶に残る。これこそが、数百年続くブランドの原点だったのです。
物語の核心は、看板製品「樋屋奇応丸」の驚くべきルーツへと移ります。その処方はなんと奈良時代、鑑真和上が日本にもたらした秘伝のもの。長らく東大寺の「太鼓」の中に隠され、1500年頃の修理の際に発見されたという、歴史のミステリーのようなエピソードは必聴です。
しかし、この秘伝の薬は当初、上流階級しか手にできない高価なものでした。それを変えたのが、初代・坂上忠兵衛による「極小粒」のイノベーションです。当時大きな丸剤だったものを、わずか1ミリ強の粒にまで凝縮し、品質を維持したまま庶民にも買える価格へと開放したのです。「いいものを、困っているすべての人へ共有したい」という大阪の商人精神、そして「世のため人のため」という利他の決断。そのDNAは、400年経った今も坂上社長の中に脈々と流れています。
さらに後半では、現代の子育てに寄り添う「未病」という考え方についても深く議論します。病気になってから抑えるのではなく、子供が本来持っている免疫力を手助けする。江戸時代の母親も、現代の母親も、子供を想う心は同じです。400年前の「極小の粒」に込められた慈愛が、いかにして現代の家族の絆を紡いでいるのか。
「伝統とは、ただ守るものではなく、革新を積み重ねることで繋がるもの」。激動の時代を生き抜くすべての人々に贈る、希望と覚悟の物語。ぜひ、お聴き逃しなく!