ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2025.06.02
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、三菱UFJアセットマネジメント株式会社 常務執行役員の吉田研一(よしだ・けんいち)さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。
今回は、三菱UFJアセットマネジメントの転機について伺いました。
吉田さんによると、同社にとって大きな転機となったのは、業界トップクラスの人気を誇る投資信託「eMAXIS Slim」シリーズの誕生でした。
同社はかつて、「グローバル・ソブリン・オープン」という、世界の国債に投資するファンドで5兆円を超える運用残高を誇るなど、業界をけん引していました。しかし、リーマンショック後の急激な円高や、競合他社による模倣商品の登場により、多額の資金流出を経験します。
そのような厳しい状況の中で、若い世代に向けて、長期的な資産形成を支援するインデックスファンド「eMAXIS」が開発されました。信託報酬を低く設定し、リスクを抑えながら効率的に資産を増やせる設計が評価されましたが、すぐに競合各社がさらに低コストの類似商品を投入し、激しい価格競争が始まります。
そこで登場したのが、2017年にリリースされた「eMAXIS Slim」シリーズです。この商品は、業界最低水準の運用コストに常に合わせていくことを約束するもので、顧客がファンドを預け替える手間を省けることが大きな特長です。
「Slimシリーズの方針に加え、2018年に開始された積立NISAのタイミングとも重なったことで、大変多くの反響をいただきました」と吉田さんは語ります。
業界の動向を先取りしながら、顧客に寄り添う姿勢を貫いてきた同社の挑戦と進化のストーリーを、ぜひ番組でお楽しみください。