メディア掲載 2024.07.05
連載「ファンコミュニティが絆(つな)ぐ未来」では、ファンコミュニティで生まれるコミュニケーションが、企業や社会にどのような変化をもたらすのかに焦点をあて、コミュニティの可能性や実際の取り組みをご紹介しています。
出典:産経ニュース 7月5日掲載より
茨城県鹿嶋市が取り組む「KASHIMA Colorful Base」は、オンライン関係人口創出を目指して2021年11月にオープンしたファンコミュニティです。鹿嶋市にゆかりのある方はもちろん、コミュニティに参加して初めて鹿嶋市がどこにあるのかを知った方など、参加者の99%以上が市外在住者となっています。
コミュニティの声をヒントに、納税者の共感を集めて寄付を呼び込む戦略を打ち出している鹿嶋市では、コミュニティをきっかけに寄せられるふるさと納税の金額を毎年モニタリングしています。2023年は、鹿嶋市全体としての寄付金額の伸びが前年比155%なのに対して、コミュニティきっかけの寄付金額の伸びは240%にも上りました。2021年と2023年を比較すると、コミュニティきっかけの寄付金額は実に10倍に増加しています。
ふるさと納税という「外への広がり」だけでなく「内の深まり」も生まれています。他部署の取り組みを発信したり、職員採用試験の告知をしたり、庁内での活用が深化しています。また、CDM(コミュニティ・データマイニング※)の報告会には、鹿嶋市長、副市長、各部の次長の方が参加されるなど、市役所全体でコミュニティに取り組んでいます。
※ファンコミュニティに蓄積された膨大な活動データを科学的に分析する手法。