ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2026.10.19

ラジオ「企業の遺伝子」Vol.603公開されました(ゲスト:日の丸交通株式会社 富田和孝 氏・第2週目)

当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、日の丸交通株式会社 代表取締役 富田和孝(とみた・かずたか)さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。

今回は、富田社長のキャリアについて伺います。

「経営にとって、一番大事なことは何だと思う?」

2014年、日の丸交通株式会社の社長に就任する際、富田さんは父からこう問いかけられました。

戦略か、マーケティングか、それとも財務か。さまざまな経営知識を学んできた富田さんに、父が告げた答えは、意外なものでした。

「人柄だ」。

当時は、その意味がまったく理解できなかったといいます。

そもそも富田さんは、家業を継ぐつもりなどありませんでした。幼い頃から飛行機が大好きで、将来の夢はパイロット。父からも「家業は長男が継ぐ。次男は好きに生きていい」と言われて育ちました。

大学卒業後に目指したのは、憧れの航空業界。ところが、就職活動中に父から投げかけられたのは、「大企業ではなくベンチャー企業へ行け」という予想外の言葉でした。

その言葉が心に残り、富田さんは航空会社のエアーニッポンへ入社。好きな飛行機に囲まれ、航空業界でのキャリアを歩み始めます。

しかし、数年後、人生を大きく変える一本の連絡が兄から届きます。

「自分は家業を継がない。お前が継ぐしかない」。

突然の話に、富田さんは猛反発。厳格な父と一緒に働く自信もなく、何より大好きな航空業界を離れたくない。けれども、兄や母、伯母からの説得を受けるうちに、その気持ちは拒絶から迷いへ、そして覚悟へと変わっていきました。

2001年、日の丸交通へ入社。それでも飛行機への思いは消えず、航空会社への法人営業に自ら足を運ぶなど、空との接点を持ち続けたといいます。

一方で、父からは「社員の3倍頑張らなければ認めてもらえない」と厳しく教えられました。富田さんは、その言葉を胸に、目の前の仕事へ全力で向き合います。

そして今、かつて理解できなかった「人柄」という言葉の重みが、少しずつ見えてきたと語ります。

経営者に本当に必要なのは、優れた戦略なのか。それとも、人としてのあり方なのか。

空への夢を抱いた青年が、なぜタクシー会社の三代目を引き受けたのか。父との葛藤、家業への覚悟、そして受け継がれた経営哲学。富田和孝さんの人生を変えた言葉から、日の丸交通の「企業の遺伝子」に迫ります。