ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2026.06.08
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、小湊鐵道株式会社 代表取締役社長 石川晋平(いしかわ・しんぺい)さんと代表取締役副社長 石川卓生(いしかわ・たくお)さんをゲストにお迎えした第2週目の放送が公開されました。
今回は、小湊鐵道の、独自の組織改革について伺います。
まず語られるのは、「徳の実行」として始まった取り組みが、現在は「上総心(かずさごころ)実行賞」へと進化したエピソード。名前の由来は、沿線を走るトロッコ列車から見えた光景でした。ゆっくり走る列車に向かって、畑仕事の手を止めて手を振る人たち。踏切で待つ車の窓から笑顔を向ける人たち。その姿を見たある経営者から贈られた「これは、上総心だね」という一言が、二人の心に深く残ったといいます。
そして表彰されるのは、目立った成果を上げた人ではありません。誰に頼まれたわけでもなく排水溝を掃除する社員。駅前のタクシー乗り場を黙々ときれいにするドライバー。人知れず誰かのために行動する仲間たちです。利益や効率だけでは測れない価値を大切にする姿勢に、小湊鐵道らしさが表れています。
さらに驚かされるのが、830人の社員全員と社長・副社長が直接面談するという取り組みです。2年前にスタートし、現在ようやく折り返し地点。1人30分を基本としながらも、最長では2時間半に及んだケースもあるそうです。仕事の話だけではなく、趣味や家族の話まで含めて、一人ひとりと向き合う時間を積み重ねています。
その面談から生まれたのが「おかえりデスク」。運転業務や接客を終えて戻ってきた社員を、コーヒーを飲みながら迎えるための小さなスペースです。「今日どうだった?」「大変だったね」と声を掛け合う何気ない時間が、職場の空気を変えていきました。結果として、乗務員の離職率は大きく改善し、事故やトラブルの予防にもつながっているといいます。
地域の人を大切にする会社は、まず仲間を大切にする。その積み重ねが、全国でも珍しい黒字経営のローカル鉄道を支えているのかもしれません。鉄道経営の話でありながら、人が働く組織の本質を考えさせられる今回の放送。小湊鐵道が実践する“人を中心に据えた改革”の物語を、ぜひお聴きください。