ラジオ番組「企業の遺伝⼦」 2025.08.12
当社代表 武田隆がパーソナリティを務めるFMラジオプログラム「企業の遺伝子」で、伊那食品工業株式会社 代表取締役社長の塚越英弘(つかこし・ひでひろ)さんをゲストにお迎えした第4週目の放送が公開されました。
今回は、伊那食品工業の今とこれからについてお話を伺います。
伊那食品工業株式会社のユニークさを表しているものとしては、「年功序列」をあえて続けていることと、その根底にある“家族のような会社”という理念だと塚越社長は言います。
成果主義が主流の時代に逆行するように見えるこの制度も、同社では実に自然に機能しています。その秘密は、年長者ほど率先して働き、後輩から尊敬されるという職場文化にあるようです。伊那食品工業では役職はあくまで“役割”であり、上下ではなく横のつながりが大切にされているのだそうです。
塚越社長が印象深く覚えているのは、ある社員の自宅が火事で全焼したときのこと。連絡を受けた仲間たちは即座に動き、会社の寮の手配から生活必需品の提供までを自発的に実行した結果、焼け出された翌日には必要なものがすべて揃い、本人から「もう十分です」と連絡が入ったほどの迅速さと温かさが発揮されたそうです。
同社が“優秀な人”と定義するのは、能力の高さよりも「人を思いやる力に秀でた人」。相手を思い、寄り添う姿勢こそが組織を強くするのだと塚越社等は言います。
「たとえ1万人規模の大企業になってもこの家族的な文化は守り続けたい」と語る塚越社長のお話に、ぜひお聞きください。