ベルリンでは、市内の中心に流れるシュプレー川を、自然の力で浄化して、人が泳げる「川のプール」にしようというプロジェクト「Flussbad Berlin」が進んでいます。
ベルリン市内の美術館島(Museum Sinsel)の南側に流れるシュプレー川は、水上交通が整っていなかったため、長らく放置されていました。そこを自然の濾過システムだけで浄化し、プールにしようというプロジェクトです。全長700メートル。完成すれば世界最大級の野外プールとなります。
歴史的な建物や街を背景に川で泳ぐ人の姿を映したビジュアルポスターも出来上がってきています。人が泳げる水なら、とても安全な水であるという点、その水は自分たちが住む街にあり、それを市民自身が証明しているようなプロジェクトだと思います。
資金調達や文化財保護などの課題もまだ含まれていますが、このようなプロジェクトを通して、ベルリンらしさ、今のベルリンをさまざまな角度から知ることができると思いました。
Flussbad Berlin プロジェクト