ベルリンは、今日はマイナス2度まで気温が下がり、雪が積もりました。毎年ちょうど雪が降り始める12月初旬のこの季節に、ベルリン最古の歴史を持つリクスドルフという街でクリスマスマーケットが開催されます。
ノイケルンという地区の地元密着型の素朴な雰囲気のマーケットで、他のマーケットに比べ、派手な電飾や装飾などはないのですが、ちょうど日本のお正月を思わせるような佇まいが特徴のマーケットです。木製の装飾品や手編みの小物がテントに並び、それらの商品の売り上げはチャリティーなどに寄付されます。マーケットで見つけたきれいな色のカシミアのマフラーを、ひんやりと冷たい空気が当たる首元に上手に使って着こなしている素敵なベルリナーも見かけました。
近頃は、若いアーティストが多く住むエリアで、新しいカフェやお店も徐々に増えてきましたが、13世紀から続くベルリンの歴史ある場所で、地元の人と一緒にケールの煮込みを食べたり、グリューワインで体を温めながらアドベントを過ごすと、とても穏やかな気持ちになります。12月のこの季節の街の雰囲気は、何度体験しても惹かれる魅力があります。