こちらでベルリンの人たちと話をしていると、「Fresh Air (フレッシュエア)」という言葉をよく使うのを耳にします。仕事や家事など、生活時間の合間に上手に時間を見つけて、少しでも多く体の中に新鮮な空気を取り入れることを習慣としている人がとても多くいます。
ベルリンの冬は寒いのですが、暖かい室内から外へ一歩出て体を動かし深呼吸するとすっきりと頭が冴えます。ベルリンは、ここ数日の気温はマイナス2度〜プラス3度くらいの快晴が続き、とても気持ちよく過ごせます。
ベルリン市内中心部ミッテには、総面積210ヘクタールのとても広い公園があります。ハイドパークやセントラルパークと並び、ベルリンを代表する公園がティアガルテンです。公園の周辺には大学やオフィスも多く、ランニングや散歩、また、通勤や通学のため自転車で通り抜けられる都会のオアシスのような場所です。夏は森林浴やピクニックなど多くの人で賑わい開放的な雰囲気ですが、季節を問わず真冬にも新鮮な空気を求めて早朝から人が利用します。公園内は野生のリスや鳥も多く生息します。
ドイツではかつて「生活改善運動」という運動が起こりました。自分の健康管理や時間管理を自律的に行い、無理なくしなやかに生きるというスタイルが、今でもごく普通の人たちの中に継承されているように思います。お気に入りのシューズを履いて朝の公園を歩き、思い切り新鮮な空気を取り入れると、その日はより充実したクリエイティブな1日を送ることができます。
今ではすっかり日常となった「フレッシュエア」についてご紹介させていただきました。