ベルリン市内の閑静な大通りに、8月初めの3日間、世界最長のビールストリートが現れます。
日中から夜中まで約87か国320のビール醸造所から2000種類以上のビールが出品され、全長2.2kmにわたって、ビールや各国の伝統料理の屋台で一色に染まります。多様なビールを味わえる貴重な機会でもあり、3日間で80万人以上の人が訪れます。そんなベルリンの夏を彩る一大イベントが、国際ビールフェスティバルです。
フェスティバル会場では、0.2リットルのマイビールグラスを購入すると、たくさんあるビールスタンドを回ってタップから直接注いでもらえるマイグラスのサービスがあり、ビールが好きな人には大好評のようです。ストラップをつけた空の小さいグラスをネックレスのように首から下げて回るというスタイルが定番の光景です。
普段はあまりビールを飲まないというタイプの人でも、レモンで割ったフルーティで爽やかな香りのヴァイスビア(白ビール)や、はちみつ入りのクラフトビールなど、ほんのり甘くて口当たりのいいジュース感覚のものも多く、女性でもついついたくさん試してしまうほど、バリエーションの多いビールを楽しめます。
ドイツ国内には、ピルス、アルスターワッサー、アルト、ケルヒュ、ラガー、ヘレス、ヴァイツェン、シュバッツビア(黒ビール)、ボックビア、ベルリンヴァイスなどなど、多様なビールがあり、すべて飲みきれないほどですが、最近は、より職人色の強い独立系のローカルなクラフトビールもとても人気です。
クラフトビールは、小規模生産ならではのこだわりを味わう楽しみと、その中から自分の好みを発見する楽しみもあり、伝統的なビールとともにビールの楽しい世界を一層堪能できます。
ビールの新しい味わいを知ることができるとてもワクワクした1日でした。