ベルリン・テンペルホーフ空港で開催された「2017 FIA FORMULA E BERLIN ePRIX」の見学に行ってきました。
電気自動車のレースはもちろん初めての体験でしたが、想像以上に音がしないことにまずはとても驚き、独特のモーター音は、これまでの自動車レースのイメージとはまったくちがう世界がありました。
週末の会場は多くの人でにぎわい、自動車メーカー各社の電気自動車技術を体験できる広々としたスペースが設けられていたのですが、なかでも面白かったのが、Panasonic×JAGUARの子供用e自動車の体験スペースと、ベルリン市内でも実用が始まったCOUPというシェアリングeScooterでした。Panasonicは電気自動車の蓄電池でトップシェアだということを知り、少し嬉しくなってしまいました。
COUPは、2016年8月にベルリンで始まったシェアリングeバイクサービスで、今ではパリにも展開しています。このCOUPのサービスは、21歳以上で免許を持っていれば、誰でも気軽に利用できます。最高速度は45キロ、はじめの30分が3ユーロ(その後1時間ごとに1ユーロ加算)、または、1日借りきって20ユーロという手軽な価格設定です。専用のアプリに登録すれば、鍵やカードなしで直接街中に配置された電気スクーターを利用できます。スマホで現在地と周辺にあるバイクが表示されたら、予約をしてその場所でピックアップし、どこでも乗り捨てが可能です。電気の使用残量や走行距離も確認できるので、電池がなくならない範囲であればどこまでも走ることができます。

COUPの試乗会場@2017 FIA Formula E Berlin

COUPのアプリ画面
「街のなかを、トレンディなeScooterで、シンプルで軽やかに、自由に、流動的に移動できるアイデアはとっても楽しいのだということを、僕は多くのベルリナーから学ばせてもらった」と、COUPのCEOのSchuber氏は語っています。欧州での電気バイクやスクーターの市場はまだまだ成長段階だということですが、お金や時間を上手に節約しながら、都市生活をより自立させる手段として、ベルリナーにはとても受け入れられているようです。

ベルリン市内に配置されたレンタルバイク

eScooterディスプレイ©COUP