ベルリンは冬を迎える前の短い秋を迎えています。
黄金の10月という言葉もあるくらい、街の中が一面、温かみのある色で染まります。
市内のスーパーでは、栗をたくさん手にとって家に買って帰る人の姿を見かけるようになりました。家のオーブンで焼いて焼き栗にしたり、栗のケーキを作ったり、スープに入れたりします。この季節は、栗の他に、かぼちゃも多く棚に並びますが、『HOKKAIDO』という銘柄のかぼちゃがこちらではとても有名で、ベルリナーの食卓にもすっかり定着しています。
ベルリンは、市内中心地でも交通渋滞がほとんどなく、いつもゆったりとした人の流れです。
自転車で街を巡るのはもちろん、ゆっくりと歩いて散策し、木々の香りや、移り変わっていくきれいな色彩の色合わせ、何気無い道端の風景を味わうのも楽しい季節です。
こちらの人は、時折「DO NOTHING」という言葉を使うことがあるのですが、街を歩いていると、日常の中でも、そういったひとときをとても大切にしている様子を伺えます。
夏の賑やかなベルリンの雰囲気から一変し、少しづつ普段接する音楽や洋服を冬モードに切り替えながら、静かで温かい季節を迎えます。