こちらの週末は、ゆったりと過ごす習慣があります。
特に日曜日の午前から午後にかけては、家族や知人、友人家族と一緒にブランチをともにしながら過ごす人が多くいます。自宅に食材を持ち寄ってみんなで賑やかに過ごすのはもちろん、カフェに集合して、今週あったことをおしゃべりしたり、新聞や雑誌を読んだり、大人も子供も思い思いに自分の時間を過ごしている光景をよく見かけます。特にこの季節は、街のカフェは多くの人で賑わいます。気がついたらこんな時間だった!というくらいみんなゆっくりモードです。
ブランチは、もともと日曜日に食べられたシンプルな家族の食事で、素朴な雰囲気のものが始まりでした。一般的には、ベーコンや卵、パンケーキ、フルーツといったようなComfort Food(ホッとする味)といわれています。
ベーコンや卵の他に、シンプルなパンをフォークで2つに横に割って、両面にたっぷりバターやジャムをぬったり、好みでハムやチーズ、サーモンをのせていただくこともあります。フレッシュなジュースや、ラテマキアートのようなミルク入りのコーヒーもよく飲まれます。
ベルリン市内には、ブランチを食べられるお店がたくさんあります。美術館や文化施設の中庭にあるカフェや、可愛らしい雰囲気のパン屋さん、建物と建物の間の空間を利用した静かで大人っぽいカフェ、公園に併設されたレストラン、週末限定のブッフェを開催するお店など、種々様々で、毎週通っても飽きないくらいたくさんあります。ベルリン市内は緑が多く、日差しが柔らかい時間帯に屋外で過ごすととてもリフレッシュします。
週末が近づいてくると、徐々にパンの香ばしい香りが頭によぎってくるような、ベルリンでのゆったりとした日曜日の習慣をご紹介しました。