クオン株式会社は、1996年の創業以来、企業と消費者、消費者と消費者、企業と企業とを双方向に結び合わせ、多様で上質なネットワーク(Quality Of Network)を育成する事業に取り組んでいます。経済市場を生きる企業市民として、ネットワークのひとつひとつを大切に育て、その息づく生命のクオリティを社会に向けて発信して参ります。
考えてみれば、企業というのは何とも不思議な存在です。遡ること400年と少し、1602年に設立されたと言われるオランダの「東インド会社」。これに端を発した「株式会社」という仕組みは、企業を、株式に換算することで、人々によって所有されたり売買されたりする「モノ」に変えました。企業はモノになることによって、株式市場から多額の資金を集めることができるようになりました。一方で、企業は「法人」とも呼ばれ、法人格を備え、会社名義で契約の主体となることもできる、まるでひとりの「ヒト」のような一面も持っています。西欧の近代思想では、ヒトとモノとは「所有」という概念で明確に分離されます。ヒトは誰かに所有されることはないが、モノはヒトによって所有される。それなのに企業は、所有もされるし所有もする。つまり、「モノ」であると同時に「ヒト」でもある、という不思議な存在なのです。近代の論理からは、なかなか割り切ることのできない企業に宿る二義性。企業の魅力も魔力もここに潜んでいるのかもしれません。
私たちクオン株式会社は、累計200社を超える企業の「ファンコミュニティ」の構築・運営に携わってきました。化粧品ブランド、飲料や食品、商業施設など様々な企業のコミュニティが誕生しました。そこは、ユーザー同士が会話や挨拶を交わし、企業との対話を通して、仲間とファンの気持ちが育っていく活発な場になっています。このような場に成長するコミュニティの姿は、それぞれに個性的でどれもドラマチックです。同じシステムとメソッドを使っても、どれひとつとして同じコミュニティにはなりません。相互につながるネットワークから浮き彫りになる企業のアイデンティティ。そのネットワークに、否応なしに映し出されるのは、時代を超えて受け継がれる企業の個性、その生命に宿る遺伝子なのだと思うのです。
私たちは、この発見と感動を多くの人に伝えたいと願うようになりました。そこで、日常に触れることのできる商品やサービスではなく、その元となる企業の歴史や個性を紹介するラジオ番組「企業の遺伝子」の放送を当社のCSR活動の一環として開始することにしました(2012年10月、放送当時の番組名は「マーケの達人」)。現在まで、100社以上の方々にご出演いただき、私たちの心を揺さぶる色とりどりの企業の生命を語っていただきました。
激動の時代、激戦の市場を生き抜いてきた企業の遺伝子たちは、それぞれに今を生きるヒントとエールを私たちに伝えてくれています。ぜひ、ご一緒に企業の生命の核心に迫る旅に出かけましょう!
ぴあ株式会社 矢内 廣氏
アクアクララ株式会社 赤津 裕次郎氏
富国生命保険相互会社 米山 好映氏
ライオン株式会社 小和田 みどり氏
株式会社星野リゾート 星野 佳路氏
クオン株式会社ではCSR活動の一環として、時代を超えて受け継がれる企業の個性、その生命に宿る遺伝子を紹介するラジオ番組「企業の遺伝子」の放送を2012年より開始しました。番組では企業の経営者や社員の方をゲストに迎え、私たちの心を揺さぶる色とりどりの企業の生命のストーリーを語っていただき、これまでに出演いただいた企業は100社を超えました。書籍『企業の遺伝子』は、番組で数々の企業の方に紡いでいただいたそれらの物語を、松岡正剛氏率いる編集工学研究所のお力添えを得て一冊にまとめたものです。年に一回、弊社の創業記念日(6月23日)に発刊しています。送付をご希望の方は資料請求からお申し込みください。
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